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CONSOニュース詳細
  研究会「木造建築物の中高層化の可能性検討」参加者募集のご案内
内容

■提案者:
国立研究開発法人 建築研究所

■研究会発足時の活動概要と目的:
公共建築物木材利用促進法その他の社会情勢により、木造建築物の中高層化への関心が国内外で高まっている。これに対して建築研究所では、平成28年度からの第4期中長期計画のなかで、個別研究課題「木造建築物の中高層化技術の開発」を実施する。木造建築を中高層化する上で、構造、材料、防火、環境の面で必要な技術開発を実施するものである。
これに対して、研究の効率化、及び研究成果の技術者への確実な普及を鑑みたときに、木造建築物の高層化を考えた場合に、構造、材料、防火、環境の面での課題を適切に抽出する必要がある。そこで、中高層木造建築物の試設計などを行い、構造、材料、防火、環境の面での課題を抽出し、建築研究所の技術開発を効率的に進め、その実験や調査の成果を還元するものである。

■一年間の活動で得られた成果と課題:
建築研究所で進めている研究開発課題「中高層木造建築物の構造設計技術の開発」で検討している課題の内容について、情報共有した。
 鉄骨造による中層建築物の設計例を収集し、木造に置き換えた場合の荷重を算定し、それを満足する水平耐力要素の種類と量について、CLTを用いた場合、枠組壁工法の場合、接着パネルを用いた場合について略算した。その結果、いずれの場合についても8階建ての構造安全性確保の方法に目処が立つことを得、構工法によっては10階建て程度まで階数を増やせる可能性を見いだした。
 これらの略算結果に基づいて、各部ディテールや地震力以外の外力への安全性、床等の二次設計等について検討を進めることが今後必要である。

■延長する理由:
8階建て事務所建築の設計例について、各木造構工法で置き換えて、地震力に対する一次設計の目処が立ったが、各部ディテールや地震力以外の外力への安全性、床等の二次設計等について検討を進めたいため、延長を要する。

■今後の活動における目的・概要:
引き続き研究開発課題「中高層木造建築物の構造設計技術の開発」で検討した成果等について情報共有を図る。
 8階建て事務所建築を木造各構工法(構工法によっては10階に拡張)で建築した場合の設計例の作成を目標として検討を進める。
設計例の作成を通して生じた技術的課題等を整理するとともに、余力があれば建築コストの概算なども行うことを目標として進める。

■今後の活動で想定される成果:
8階建て事務所建築の設計例が示され、普段木造建築に携わってこなかった設計者等に対して、どのような建築物が木造でできるのかなどを例示できることになり、中高層木造建築物の潜在的な需要を呼び起こす一助となることが期待される。

■研究会延長期間:
2017年10月28日~2018年10月27日

■予算:
建築研究開発コンソーシアム研究会支援費による。

■研究会構成:
委員長:槌本敬大、幹事:山口修由、秋山信彦 ほか21名

■新規参加募集:有

■募集期間:2017年10月13日~2017年11月20日


連絡先 参加希望、お問い合わせは、(1)会員企業名、(2)ご所属、(3)氏名、(4)連絡先(TEL、FAX、e-mail)、(5)(参加希望の方は、)研究会への期待や貢献を、下記までお知らせください。
建築研究開発コンソーシアム 事務局 担当:岩田
電話 03-6219-7127 e-mail kenkyu@conso.jp
 ニュース公開日2017/10/13
発信者コンソーシアム事務局