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CONSOニュース詳細
  研究会「実用化に進める、免震構造物の上部構造の安全に関するダンパーの研究」参加者募集のご案内
内容

■提案会員名
中村物産 有限会社

■趣旨・概要:近年発生した大きな地震に対し、免震建物構造の建物は、防災建物として一定の成果をあげ、重要建物に普及拡大されている。しかし免震建物の補助的安全装置に不具合や損傷が散見されている。近くは制振オイルダンパーの安全性に関し社会に不安感を持たれている。現在主流となっている制振オイルダンパーよりも、安く 技術的にわかりやすく 確実に衝撃吸収するダンパーの開発必要性を感じ提案した。
提案するダンパーの素材は、建築分野では取り扱われない発泡ポリプロピレンを用いるダンパーである。しかし、この素材は設計法や施工法の開発によって多様なダンパー効果が期待出来る素材である。新素材を用いる研究プロセスを検討し、その中で研究開発のロードマップを作成し、成果目標を段階的に達成する手法を用いたい。

申請時特許審査中であったが、特許査定になり登録した。
〔特許に関する説明〕
 特許第6494054号
 発明の名称 免震構造
 特許権者  中村物産有限会社
〔発明の効果〕
 本発明の免震構造は、上部構造体に衝撃吸収部材が設けられており、水平方向における上部構造体と下部構造体との相対的な位置変位が甚大である場合でも、上部構造体と下部構造体とは、衝撃吸収部材を介して間接的に衝突するにとどまる。したがって、衝突時における上部構造体および下部構造体の損傷が防止される。また本発明における衝撃吸収部材は、発泡樹脂体を用いて構成されるものであって、衝撃吸収部材と下部構造体との衝突によって発生した衝突力を良好に吸収するとともに、ゴムのような反発力を発生しない。そのため、本発明は、衝撃吸収部材の反発力による上部構造体の揺り戻しが防止される。

〔無償ライセンス契約について〕
 弊社は「実用化に進める、免震構造物の上部構造の安全に関するダンパーの研究」研究会メンバーの皆様に対し、ご希望があれば特許第6494054号に関し、無償で実施許諾のライセンス契約を交わすことを想定しております。

本研究は早急かつ段階的に実用化する研究を考えている。したがって、多くの異業種参加を求めている。

■想定される成果:
第1段階の成果
大臣認定が義務付けられていない適用範囲〔付加要素〕
 1.発泡ポリプロピレン要素試験
  発泡ポリプロピレンを免震建物への適用するための、材料試験法の検討と試験。
 2.免震装置初期の建物への適用
  当初設計条件ではなかった地震波並びに長周期地震動に起因する変位により発生する、アイソレーターの限界変形並びに対向する壁とのクリアランスが不足する建物の安全対策技術。
〔設計法・施工法・デバイス製造・検査法・維持管理法〕
 3.既設制振オイルダンパー等の安全を補完する付加要素となるダンパー技術(テスト施工並びに性能評価)。
 4.ダンパーを取付ける対向壁の強度確認並びに現地調査・設計法の検討

 第2階の成果〔付加要素〕
大臣認定が義務付けられていない適用範囲
 1.比較的低層の建物、建物重量5,000tf以下の建物への適用。新築建物を視野に安全でコストが安い制振ダンパーの開発。建物1棟のダンパー
  コスト目標 材工400~1,500万円。

 第3段階の成果〔大臣認定視野〕
  建物5,000㎡以上、重量5,000tf以上の新築建物への適用。

 第4段階の成果〔大臣認定視野・設計法の特許申請〕
  地震動と強風に適用するダンパー。現在のダンパーやアイソレーターは地震動を中心に設計施工されているが、地震動と強風を個別に機能するダンパーの設計施工技術。目的は室内の揺れに対する安心と想定外の外力に対する安全率を高めるため。

■参加条件:
正会員、準会員、学術会員

■関連する業種:
ゼネコン、設計会社、住宅メーカー、材料メーカー、制振デバイスメーカー、アイソレーターメーカー、構造ソフトメーカー

■研究会期間:1年毎、2年間(第3段階へはさらに延長を想定)

■募集期間:2019年5月27日~7月31日

■参加希望、お問い合わせは、(1)会員企業名、(2)ご所属、(3)氏名、(4)連絡先(TEL、FAX、e-mail)、(5)(参加希望の方は、)研究会への期待や貢献を、下記までお知らせください。


連絡先建築研究開発コンソーシアム 事務局 担当:渡邊
電話 03-6219-7127 e-mail kenkyu@conso.jp
 ニュース公開日2019/05/27
発信者コンソーシアム事務局