PHOTOニュース[更新日]  2023年02月27日
第20回 建築・住宅技術アイデアコンペを開催

2022年度のアイデアコンペは、6件の応募があり、2023年1月23日(月)の1次審査会(査読結果審議他)及び同2月17(金)の2次審査会(プレゼンテーション他)を経て、最優秀賞1件、優秀賞1件、審査員特別賞2件、佳作2件が選定されました。

創立20周年記念講演会

創立20周年記念講演会を2月8日に東京都千代田区の学士会館で開催しました。 会場での参加に加え、オンライン同時配信への参加もいただきました。 澤地会長の主催者挨拶、国土交通省の塩見住宅局長様の来賓挨拶に続き、お二人の講演者にご講演頂きました。 一人目は、一般社団法人スマートシティ・インスティテュート専務理事の南雲岳彦様より「市民の幸福感を高めるスマートシティの思想」というタイトルでのご講演で、LWC(Liveable Well-Being City)指標を活用することでスマートシティの実現が図られることを、海外の事例も含めて紹介いただきました。 二人目は、早稲田大学研究院教授 東京大学名誉教授 一般社団法人ものづくり改善ネットワーク代表理事の藤本隆宏様より「ものづくり産業論からみた建築 -組織能力とアーキテクチャの視点から―」というタイトルでのご講演で、日本のものづくり産業(製造業)の諸外国に対し競争力を発揮できるポジションが示され、同じ視点から建築産業の特徴と今後提供すべき機能・サービスについて紹介いただきました。 会場に参加いただいた方との質疑応答も行われ、新たな視点で都市・建築を考える良い機会になりました。参加者は、会場、オンラインとも79名でした。 記念講演会に引き続き、記念懇親会が開催され、国土交通省の山下住宅生産課長をはじめご来賓の方々にもご参加いただきました。

コンソ・プラザ(見学会)「海上技術安全研究所(NMRI)」を見学

コンソ・プラザの2022年度4回目の見学会を1月24日に開催しました。見学した施設は、東京都三鷹市にある「国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(NMRI)」です。海事・ 海洋技術に関する中核的研究機関として、海上交通の安全及び効率の向上のための技術や、海洋資源及び海洋空間の有効利用のための技術、海洋環境保全のための技術に関する研究等に取り組んでいる公的研究機関です。見学者は9名でした。 はじめに、研究所の概要を紹介ビデオで視聴したあと、4つの施設を見学しました。水深を変えた試験が可能な150mの「中水槽」、世界最大級の「400m試験水槽」の2つを解説いただきました。その400m試験水槽では36m長尺模型船を用いた空気潤滑法の水槽実験を実施しており、模型船が取り付けられた台車の上に乗って、間近で36mの長尺模型船が動いている様子を観察 する体験もしました。船底に空気を吹出し船体と海水の間に気泡流の層をつくることで摩擦抵抗を低減するこの技術は日本で開発され、省エネに有効であり、その効果を向上させる研究を行っているとのことです。そのあと、正弦的に変動する風を発生できる「変動風水洞」、船体の構造強度等に関連した実験に使用されている「複合荷重試験装置」を見学しました。この試験装置はアクチュエータ1機当たり±100㎜のピストンストロークを有し、動的に100tまでの載荷が可能です。アクチュエータ2機を直線上に向かい合うように配置することで±200㎜のピストンストロークを得ることも可能であるとの説明を受けました。また、面内圧縮荷重下の座屈崩壊挙動に対する溶接条件の影響を検証するために使用された防撓パネル試験体を見せてもらいました。試験体にはスプレーで白黒のランダム模様が吹き付けられており、’’デジタル画像相関法’’を用いて非接触で変位及びひずみを計測したという説明を受けました。

2022年度若手技術者交流会(第5回)を開催

2022年度若手技術者交流会第5回を、東京都調布市にある「鹿島技術研究所 西調布実験場」で1月13日に実施しました。参加者は11名となりました。 実験場では、地盤調査車GEO-explorerの実車、1986年に建てられ、日本で最も古い免震建物のひとつである実験棟での免震構造展示、長周期の揺れを再現できる高性能3次元  振動台W-DECKER、業界最大級の大型構造実験棟、建物地下にある回廊・風洞実験室などの見学をしました。最後に阪神・淡路大震災の揺れ(一般建築と免震構造の建築それぞれ)を体感できる装置に載せていただきました。 4回目となる本年度最後の即興ディベートは「一戸建てよりマンションの方が住みやすい。是か非か」をテーマに討論しました。始めの討論者(肯定側、否定側)戦略会議の時間で、討論者以外の役割の参加者には「技術者の悩み事について」ディスカッションをしてもらいました。3回目までの経験を活かし、スムーズな進行、時間内の発表、質疑応答の掛け合いなどができていて、甲乙付け難い討論となりました。結果は3対2の接戦で否定側が勝利しました。本年度のディベートを振り返り、最後に、若手技術者交流会小委員会の鈴木主査より、回を追うごとに上達した、また、ディベートは自分が良いと思わないものを良いと して、逆の立場からも考えることが必要であり、今回はそれぞれが良さを真っ向から討論して、特化した意見がなかったことが拮抗した理由ではないかなどの講評をいただきました。参加者8名で懇親会での交流も実施しました。

コンソ・プラザ(講演会)「最近の建築物の強風被害と被害軽減に向けた取組」を開催

 2023年1月13日(金)にコンソ・プラザ講演会を開催し、国立研究開発法人建築研究所構造研究グループ・シニアフェローの奥田泰雄氏に「最近の建築物の強風被害と被害軽減に向けた取組」というテーマでご講演頂きました。今回は講演室とオンラインのハイブリッド形式での開催とし、参加者は総勢55名で大変盛況となりました。  国立研究開発法人建築研究所と国土交通省国土技術政策総合研究所は、台風や竜巻などの突風により建築物に甚大な被害が発生した場合、主に国土交通省の要請に基づき、その被害実態を把握する目的で、被害情報を収集し現地被害調査等を実施し、その調査結果は速報や研究資料等の形で公表されています。ご講演では平成30年台風第21号や令和元年房総半島台風での事例を中心に、建築研究所が、国土交通省や国土技術政策総合研究所とともに実施している強風被害調査や強風被害軽減に向けた取組みの概要をご紹介いただきました。ご講演後の質疑応答では、強風による飛来物に対する考え方や、ソーラーパネルの設置に関する評価方法についてご質問があり、解説していただきました。

過去のPHOTOニュース

ID 

PASS